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本サイトは、ザーコリ®カプセル(一般名:クリゾチニブ)を服用される患者さんに、薬の服用方法や主な副作用についてよく知っていただくためのものです。
ザーコリカプセルは、1日2回服用する肺がん※の治療薬です。がん細胞で特に目立った働きをする分子(タンパク質など)に狙いを定めた「分子標的治療薬」のひとつで、ALKやROS-1という分子に異常をもつ患者さんにおいて効果を発揮します。
一方で、「間質性肺疾患」という重大な副作用があらわれるおそれがあり、服用中には十分な注意が必要です。進行すると致死的な経過をたどる場合があるので、息切れ、呼吸がしにくい、咳、発熱などの症状があらわれたり、ひどくなったりした場合には、すみやかに担当医に連絡してください。
※ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん、ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん
※該当する項目のある方は担当医にお申し出ください。
ザーコリ服用中に、「間質性肺疾患」という副作用があらわれるおそれがあります。間質性肺疾患とは、肺の間質と呼ばれる部位に炎症が起こる病気です。炎症が悪化すると肺胞という酸素を取り入れる組織の壁が厚く硬くなり、呼吸困難などの症状が起こります。
進行すると肺は線維化してさらに硬く小さくなり、広い範囲でこの線維化が起こると、致死的な経過をたどる場合があります。